2022年のNISAロールオーバー <2018年分NISA>
12月が近づくと証券会社からロールオーバーの期限を案内するメールが届いていました。2018年分のNISA枠が5年経ちましたので、2023年NISA枠分としてロールオーバーするか課税口座に払出するかの選択が迫られました。
NISAの非課税枠は120万円/年ありますのでロールオーバーすることで、今保有している2018年分の枠で取得した銘柄は更に2023年からの5年間非課税で運用することができます。
一方でロールオーバーせずに課税口座に払い出すことでその分のNISA枠が空き、別の銘柄を取得して5年間非課税で運用することができます。
ロールオーバーするかどうかは銘柄ごとに選択できるので、2023年のNISA枠としてどういう選択をするかを考えなければなりません。
2022年が最後のロールオーバー??
2024年から新しいNISA制度が始まり、その際には新旧NISA制度が分離されることになります。そのため2019年のNISA枠で取得した株式は2023年で満5年となりますが、翌年の2024年NISA枠は新制度となり新旧制度の分離によりロールオーバーがありません。
また、新NISA制度は投資可能期間が恒久化されたことから、これまでのように5年でロールオーバーといったことがなくなります。
つまり、ロールオーバーは2022年が最後となります。
2018年分NISA
2018年のNISA枠で取得していた銘柄は以下の通りでした。
保有数量[株] | |
日本たばこ産業 | |
Zホールディングス | |
MIRARTHホールディング | |
KDDI | |
プレナス |
売却
この中で2022年末までに売却したものはプレナスの1銘柄でした。
プレナスがMBOにより上場廃止になることが決定した後、MBOに申し込まずに普通に売却しました。株式を別の証券会社に移管したりと色々と面倒だったので公募価格より少々低い売値となりましたが売却益を非課税でいただくことができました。
ロールオーバーの基準
残る4銘柄についてロールオーバーする基準を考えます。NISA口座では、①配当金を受け取る際の税金が非課税、②売却した際の売却益にかかる税金が非課税のメリットがあります。
2023年分のNISA枠は5年後にロールオーバーできないため、期間内に売却するか課税口座に払い出すかのどちらしかありません。
これらを踏まえると、配当金を非課税で受け取れるメリットが大きい配当利回りが高い銘柄で、できれば5年後に売却する際に差益も非課税でもらえる銘柄を残しておくのが良いですね。
- 配当利回りが4%(できれば4.5%)以上の銘柄にする
- 現在株価が安値域で、5年の間に値上がりする余地が多い
ロールオーバーした銘柄は?
日本たばこ産業
5%以上の高配当株です。ロシア情勢もあり厳しい感じもありますが、3000円台までは伸びる可能性は十分にあると思いロールオーバーしました。
優待が2022年12月末で最後となるためロールオーバーされるタイミングでは少し値下がりして、NISA枠も少し増えるだろうと考えました。
MIRARTHホールディング
旧タカラレーベン。こちらも配当りまわりが高いためロールオーバーします。金利引き上げの影響で2023年は不動産分野は厳しくなる可能性がありますが、取得金額より低くなってしまっていたので、5年後に上がっていることを期待してロールオーバーにしました。
ロールオーバーしなかった銘柄は?
Zホールディングス
配当利回りが1.5%程度と基準を満たさないため払出します。取得金額より低くなってしまったので、1年前に売却していればよかったなと後悔しています。
KDDI
配当利回りが3.2%ありますが、もう少し配当利回りの高い銘柄に切り替えるため払出します。取得時よりも40%以上価格が上昇しているので非課税のうちに売却することもできましたが、優待銘柄でしたのでそのまま払い出しにします。
ロールオーバーした場合は、値上がりした分NISA枠を占めてしまうので利回り3%台だと勿体無いなと思いました。